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はじめに

 近年, 大腸癌の治療における化学療法の進歩は著しく, 切除可能な肝転移症例において術後の治療成績向上のために化学療法を術前に施行するNeoadjuvant therapyや従来では切除不能であった肝転移が化学療法が奏効することで切除可能となるConversion therapyが行われている. 今回, 化学療法施行後の肝転移の診断にEOB・プリモビスト造影MRIが有用であった症例を経験したので報告する.

EOB・プリモビストを用いたMRI検査の方法

造影剤の投与方法
参考:本症例のCT検査

Case Presentation



肝S8()とS5()の転移病変は, 単純と平衡相にて境界不明瞭な淡い低吸収域として描出された.


化学療法開始前の肝S8()とS5()の転移病変は, ダイナミック動脈相で淡いリング状濃染, 肝細胞造影相で境界明瞭な低信号を呈する径15mmと8mmの結節性病変として描出された.


肝S8の転移病変()は, 単純と平衡相にて境界不明瞭な淡い低吸収域として描出された. 肝S5の転移病変は, 単純と平衡相ともに認識困難であった.


化学療法3コース後において, 肝S8の転移病変()は, 造影前のT1強調画像で数mm大の淡い低信号域, ダイナミック動脈相で淡いリング状濃染, 門脈相と後期相で径6mmの低信号域として描出され, 肝細胞造影相では径6mmの低信号結節としてより明瞭に描出された. 肝S5の転移病変()は, 造影前とダイナミック動脈相・門脈相では認識困難, 後期相で淡い低信号域として描出され, 肝細胞造影相では数mm大の瘢痕様病変として後期相よりも明瞭に描出された.

まとめ

 EOB・プリモビスト造影MRIは, 肝細胞癌の診断のみならず転移性肝癌の診断においてもその有用性は認識されている. 近年, 大腸癌に対するNeoadjuvant therapyやConversion therapyが施行されるようになっているが, そのような症例においてもCTと比較して肝転移の検出能が高いことが報告されている.

 今回, 化学療法を3コース実施した後の効果判定として造影CTとEOB・プリモビスト造影MRIを実施したが,造影CTでは不明瞭であった微小な肝転移をEOB・プリモビスト造影MRIでは明瞭に描出し, 治療方針の決定に有用であった.


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