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Volume 10 No.1  April 2009 左のボタンをクリックすると目次画面が表示されます。
日本語版 Volume10 No.1

監修・・・高橋 睦正

編集・・・松永 尚文

熊本大学名誉教授

山口大学大学院医学系研究科
情報解析医学系学域放射線医学分野

MRM & JMRI
このサイトでは,JOURNAL OF MAGNETIC RESONANCE IMAGING(JMRI),MAGNETIC RESONANCE IN MEDICINE(MRM)誌よりセレクトされた論文を日本語版でご紹介しています。


画像診断への依存度の更なる増大に応えるために
写真

山口大学大学院医学系研究科情報解析医学系学域放射線医学分野
松永 尚文

MRIの役割は,画像で病理像に迫る空間解像力の向上,血行動態に迫る時間分解能の向上,あるいは生体の生理的・機能的情報を如何に汲み上げるかである。CTのような即時性に欠けるものの,MRIならではの情報も少なくない。高速化やパルスシーケンス等の組み合わせや工夫により,新しい生体情報を提供してくれるが,得られた画像が多彩であるが故に,その意味するものを臨床評価していく必要がある。

MRIは日々刻々進歩しており,すべてのジャーナルの論文に目を通し最新の知見を得るのは骨の折れる作業である。本号では広い読者層を対象に,当科のMRスタッフおよび大学院生・医員が中心となって,最近のJMRIとMRMから,MRIの独自性を活かした様々な領域における病態の解明をめざし,かつ今後の発展が期待されるテーマを扱ったトピックス的な15論文をピックアップし,和訳させていただいた。骨軟部では半月板の突出の程度による内側半月板のmeniscal root tearの予測,ラインスキャンによる拡散強調画像による大腿骨頭骨端虚血の診断の可能性, MR fluoroscopyを用いた股関節直接造影の可能性,T2マッピングによる健常人における静荷重下での膝関節軟骨の評価,心大血管領域では動脈硬化プラーク信号の3Tと1.5Tとの比較,NMRメタボロミクスによる運動誘発性虚血の予測,脳神経領域では磁化率強調画像によるスタージ・ウェーバー症候群におけるデオキシヘモグロビンの鋭敏な描出,虫垂炎が疑われる妊婦に対するMRIと超音波検査との比較,T2強調画像と拡散強調画像との融合画像による骨盤悪性腫瘍の局所再発の評価,持続する強い造影効果のみられた子宮癌肉腫,拡散強調画像が有用であったマイクロ波局所温熱療法後の前立腺のモニタリング,乳腺領域ではダイナミック造影MRIによる乳癌の信号強度-時間曲線の自動的描出,その他にはみかけの拡散係数によるリンパ節転移の鑑別,MRエラストグラフィによる肝臓の粘弾性評価,分子や細胞レベルでのT1短縮効果の得られるマンガン造影剤の可能性等が紹介されている。いずれも,tissue characterizationを引き出せる可能性が示唆されており,興味深い。

MRIの分野では,新しいパルスシーケンスや組み合わせ等が次々に開発されており,常日頃から欧米の文献にも触れて,新しい情報にアンテナを張っておく必要がある。本邦では,外国製のMRI装置も普及しているので,そのまま臨床応用することは十分可能と思われる。本抄録では,要約の次のページで原文に収載の図表も一部参照できるので,一度内容を把握した上で原文を参照されると,さらに理解が深まると思われる。本号が読者の方々に少しでもお役に立てば幸いである。

 監 修
   編集委員

高橋 睦正

熊本大学名誉教授

 

大友  邦

東京大学大学院医学系研究科
放射線診断学

     

小澤 栄人

埼玉医科大学国際医療センター
中央放射線部

     

杉村 和朗

神戸大学大学院医学系研究科
放射線医学分野

     

高橋 昭喜

東北大学大学院医学系研究科
量子診断学分野

     

福田 国彦

東京慈恵会医科大学放射線医学講座

     

松永 尚文

山口大学大学院医学系研究科
情報解析医学系学域放射線医学分野

     

山下 康行

熊本大学大学院医学薬学研究部
放射線診断学部門


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