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Volume 10 No.2 August 2009
JMRI ■ JMRI
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熊本大学大学院および関連施設の先生方のご協力をいただき,山下康行教授に編集をご担当いただいた『MRI in Medicine Vol.10 No.2』を読者のもとにお届けする。最近のトピックスになっている3T MRI ,拡散強調画像とFDG-PETとの比較,乳癌のdynamic study ,7T MRIなど興味ある論文が要約されコメントが寄せられている。今回も有益かつ興味深い本号を完成することができた。
巻頭言では,山下教授により若い研究者にとって示唆に富む英文論文作成についての文章をいただいた。ぜひ一読いただきたい。筆者も現職時代に医局で「研究は英語の論文になってはじめて完結する」と言ってきたが相通ずるものがあるように思え,我が意を得たり,という感懐を持った。
筆者は,地域の中核病院の画像診断センターでCTやMRIの撮像や読影の仕事をしているが,最近関心を持っていることがひとつある。それは医療経費削減への多大の努力が各分野,領域でなされているが,画像診断に関してはその方面の努力があまり行われていないうらみがあることである。画像診断は包括化されてはいるが,別の施設で検査を行えば診療報酬を請求することができる。このために必要以上に過剰ないし不必要な検査が行われる傾向があると思われる。
経費削減の努力が医療の多くの領域でなされているのに放射線科領域のみが治外法権的であってはならないと考えられる。この弊害をなくす最も有用な手段は患者の画像を関係の病院で共有管理することではないかと思う。現在遠隔画像診断の技術が発展しつつあり,この技術を活用することにより人的面でも物質的な面でも多くの利益があげられる。各地域ごとに画像のネットワークを作り,各病院がこのネットワークを自由に使える体制を構築すれば,多くの利点があると考えられる。このようなネットワークの構築については放射線科医が主導権をとって努力することが必要だろう。
このような地域内の画像サーバー,ネットワークが構築できれば上記の他にも,1)参加病院間の医学的な緊密な連携,2)症例および画像についての意見交換,交流,3)放射線科医の不得意領域,専門医不足への対処も可能になるなど多くのメリットが考えられる。ぜひ放射線科医が主導権をとって,このような多くの利点が考えられる画像のネットワーク構築を推進して欲しいものである。

  

(熊本大学名誉教授 高橋 睦正)

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