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Volume 10 No.3  December 2009 左のボタンをクリックすると目次画面が表示されます。
日本語版 Volume10 No.3

監修・・・高橋 睦正

編集・・・大友  邦

熊本大学名誉教授

東京大学大学院医学系研究科
放射線診断学

MRM & JMRI
このサイトでは,JOURNAL OF MAGNETIC RESONANCE IMAGING(JMRI),MAGNETIC RESONANCE IN MEDICINE(MRM)誌よりセレクトされた論文を日本語版でご紹介しています。

最終号に寄せMRI in Medicine』て


熊本大学名誉教授
高橋 睦正

 長い間,読者の皆様に御支援と御愛顧をいただいた本誌を,本号をもって最終号とさせていただくことになりました。この十年間という期間は比較的短く感じられるものではありましたが,MRIの基礎的研究,臨床応用が急速に発展した時期でもありました。この発展の中で『MRI in Medicine』が現在まで着実に歩むことができましたことを皆様に感謝申し上げるとともに,監修者として本誌に関係された編集者,執筆者,読者に心から御礼申し上げます。
 この期間はMRIの新しい撮像法やパルス系列が数多く開発され臨床応用が進んだ時期でもあります。特に3.0T MRI,Diffusion,Tractography,Whole heart coronary MRA,Gd造影剤によるNSF等の研究,臨床応用が特に発展してきました。このような発展の中で本誌が,幾ばくかの役割を果たすことができたことは編集に携わった監修者として望外の喜びであります。
 『MRI in Medicine』はMRIに興味を持つ放射線科医が気軽に新しい情報を日本語で得る手段として出版してきました。当初はその目的を果たし,好評を博していましたが,最近になって情報収集の手段が多様化し,また簡便かつ迅速に収集可能となってきたこともあり,本誌の役割が多少減少してきたことが考えられます。このような事情から,ここに本誌の出版継続を断念し,本号をもって最終号とすることにいたしました。
 最後に長い間,御支援いただいた読者,編集および執筆の先生方,出版に際しご協力いただいたバイエル薬品株式会社ならびにワイリーブラックウェルに心から感謝申し上げます。

MRI:多様化する生体機能解析とアウトカム向上への寄与
写真

東京大学大学院医学系研究科放射線診断学
大友  邦

 最近のMRIを用いた生体機能解析は多様化する一方で,疾患に対する治療の効果判定に応用する試み,すなわちアウトカムの向上を目指す方向性が目立っている。今回はこのような現状認識に立って,主として中枢神経系と循環器領域での病態・機能情報を得るための研究と,癌などの治療効果判定にMRIを用いる試みを中心に,ガドリニウム造影剤に関連する研究等を加えた15編の論文を選び紹介することとした。

 中枢神経系の病態解析として,アルツハイマー病の患者とトランスジェニックマウスにおけるβアミロイド斑のMR信号の背景にある組織学的因子の解析と,多発性硬化症の一見正常に見える白質病変をUSPIOにより検出する試みを取り上げた。脳血管障害では,治療に関連する発症3~6時間後の超急性期脳梗塞の灌流・拡散マップによる評価と,脳卒中回復期の白質神経線維束の拡散テンソルによる解析を紹介した。また死亡時画像診断を念頭においたホルムアルデヒド固定後のヒト脳半球の死後MRIを加えた。

 循環器領域では,ブタ大動脈壁の高血圧性変化のエラストグラフィによる評価と,過分極トレーサー濃度が心筋代謝に与える影響の解析とともに,7.0T MRIによる心臓イメージングの初期成績を紹介した。

 アウトカムの向上を目指した研究として,分子標的薬であるチロシンキナーゼ阻害薬の乳癌モデルでの治療効果判定,局所進行直腸癌に対するネオアジュバント化学放射線療法に対する反応予測と,高密度収束超音波治療後の子宮筋腫の拡散強調・23Na MRIによる評価の3編を取り上げた。

 その他にガドリニウム造影剤関連として,腎機能障害症例における腎性全身性線維症の危険性に関する現行のガイドラインに一石を投じる批判的文献レビュー,肝細胞特異性造影剤による肝機能評価の試みと,比較的稀な軟骨芽細胞腫の造影・拡散強調画像の検討の3編を紹介した。さらに撮像法の基礎的研究として,デカルト座標によらないデータ採取法のひとつであるロゼット分光イメージングを加えた。

 本誌が読者の明日からの診療あるいは研究に役立つだけでなく,一人でも多くの方がMRIの領域で日本から世界を目指すきっかけになることを祈願している。

 監 修
   編集委員

高橋 睦正

熊本大学名誉教授

 

大友  邦

東京大学大学院医学系研究科
放射線診断学

     

小澤 栄人

埼玉医科大学国際医療センター
中央放射線部

     

杉村 和朗

神戸大学大学院医学系研究科
放射線医学分野

     

高橋 昭喜

東北大学大学院医学系研究科
量子診断学分野

     

福田 国彦

東京慈恵会医科大学放射線医学講座

     

松永 尚文

山口大学大学院医学系研究科
情報解析医学系学域放射線医学分野

     

山下 康行

熊本大学大学院医学薬学研究部
放射線診断学分野


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