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Volume 8 No.1 March 2007
JMRI ■ JMRI
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編集後記

「MRI in Medicine」 Vol. 8,No.1 を皆様にお届けします。

本誌は本号から電子ジャーナルとなり,抄録とコメントを中心に掲載し,Web 公開形式となりました。興味ある論文はぜひ原書もあわせてお読みいただきますようお願いします。

今回は熊本大学大学院医学薬学研究部の山下教授と教室の先生方に担当していただき,最近のMRI 臨床でトピックになっている論文へのコメントをいただきました。3T MRI,磁化率強調画像,大腸・前立腺のMRI 画像,頭頸部のUSPIO 造影,乳癌の拡散強調画像,MRI 全身スクリーニング,冠動脈の32 チャンネルパラレルイメージングなど,興味深い論文を取り上げていただいています。特に3T MRI,拡散強調画像については,臨床上興味深い新しい知見が数多く報告されています。熊本大学の先生方に心から感謝申し上げます。

さて,2007 年2 月2 日~5 日,シンガポールで第6 回アジア・オセアニア神経放射線・頭頸部放射線学会議が開催されました。当学会は1994年に熊本で第1 回目の会議を開催した当時は参加者が30 ~40 人という小規模なものでしたが,10 年以上が経過した今回は,数多くの放射線科医の参加があり,喜ばしく思いました。今回の参加登録者は約500 人,うちシンガポール国外からは350 人で,狭い領域の学会としては大変活発なものになったと考えます。

しかしながら本学会に対する各国の態度は,かなり異なることも痛感しました。日本や韓国,オーストラリアなど既に放射線医学とその専門領域が確立された国々の放射線科医は,活動の場は欧米にあると考え,アジア・オセアニアの学会には少し消極的であるという印象があります。一方,中国,台湾,マレーシア,インドなど今後この領域の発展が期待される国々の放射線科医は本学会により協力的という印象を持ちました。このままでは近い将来,日・韓・豪などの放射線科医はアジア・オセアニアの学会活動から孤立しかねないと感じたのは筆者だけではないと考えます。我々が取るべき道はアジア・オセアニアの学会を強力にサポートしながらも,さらに欧米のレベルに達する努力をしていくことではないかと考えます。

磁気共鳴医学についても同様な状況が最近の放射線医学関係の学会発表などからうかがえます。近年顕著になっている中国やインドの放射線科医や基礎研究者の磁気共鳴医学への貢献は,それらの国々の急速な経済発展が影響しているのでしょうか。アジア・オセアニアにおける放射線医学や磁気共鳴医学の研究や発表の主導権が,日本以外の国に移っていくことに対して密かに憂慮しています。

本号から「MRI in Medicine」 が電子ジャーナルとなりましたが,時代にマッチした適切な方向転換と考えています。磁気共鳴医学に興味を持つ若い医師,研究者,技術者らがこの領域にさらに興味を持ち,本誌を活用していかれることを祈念しています。
 

(宇賀岳病院画像診断センター 高橋 睦正)

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