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Volume 8 No.2  August 2007 左のボタンをクリックすると目次画面が表示されます。
日本語版 Volume 8 No.2

監修・・・高橋 睦正

編集・・・大友  邦

熊本大学名誉教授

東京大学大学院医学系研究科
放射線診断学

MRM & JMRI
このサイトでは,JOURNAL OF MAGNETIC RESONANCE IMAGING(JMRI),MAGNETIC RESONANCE IN MEDICINE(MRM)誌よりセレクトされた論文を日本語版でご紹介しています。


MRI:病態生理に迫る
写真
東京大学大学院医学系研究科放射線診断学
大友  邦

ようやく我が国でも3T MRI装置の本格的な臨床応用が開始され,従来のMRI装置との比較を含めた有用性と将来性が検証されつつある。言い古されたことではあるが,MRIを用いることによって形態診断にどのような生体情報を付加できるのか,検証していく必要がある。今回はこのような現状認識に立って,それぞれの領域で機能情報を得るための研究と3Tを超える超高磁場装置を用いた研究を中心に15編の論文を選び紹介することとした。
具体的には,中枢神経系の生体情報として脳実質の分画ごとの緩和過程を複数の成分に分けることでBOLD法の定量性を向上させる試みや,超高磁場装置(9.4Tと14.1T)を用いて13C-MRSによる脳内グリコーゲン量を測定する試みを紹介している。また病態の解析という方向性では,4.7T MRI装置でアルツハイマー病のマウスモデルにおけるプラーク量のin vivo測定と,脳神経膠腫におけるダイナミックMRIで得られる"vascularity"とメチオニン代謝の相関に関する予備的検討を取り上げた。一方,日常診療でもなじみ深いものになっている拡散強調画像法では,脊椎骨髄への臨床応用と,高b値を用いた撮像法によって脳浮腫を分類し,治療の効果予測の可能性を検討した研究を紹介している。血管をキーワードとして,マウス末梢動脈疾患モデルでVEGFにより誘導される側副路のMRAによる評価と,腫瘍血管の成熟度と機能をBOLD法とダイナミックMRIで比較検討する試みを取り上げた。またガドリニウム混合ミセルの動脈プラークへの取り込みを検討した先進的研究も合わせて紹介している。
MR spectroscopy(MRS)では,proton echo-planar spectroscopyの信号雑音比とスペクトル分解能を1.5T,3T,4T,7Tで比較した研究と,筋骨格系に31P-MRS,13C-MRS,1H-MRSを応用することによって得られる骨格筋の生理的情報をまとめた論文を取り上げた。3T MRI装置での研究として,筋骨格系への応用,男性骨盤領域の血液潅流と冠動脈疾患の相関の検討,そして血液プール造影剤を用いた肺潅流の解析の3編を紹介している。また通常の1.5T MRIから,microscopy coilを用いた高分解能MRIの乳腺病変(DCISと浸潤癌)における診断精度を検討した臨床研究を1編加えた。
本誌が読者の明日からの診療あるいは研究に役立つだけでなく,一人でも多くの方が日本から世界を目指すきっかけになることを祈願している。

 監 修
   編集委員
高橋 睦正
熊本大学名誉教授   大友  邦 東京大学大学院医学系研究科
放射線診断学
      小澤 栄人 埼玉医科大学国際医療センター
中央放射線部
      杉村 和朗 神戸大学大学院医学系研究科
放射線医学分野
      高橋 昭喜 東北大学大学院医学系研究科
内科病態学講座
      福田 国彦 東京慈恵会医科大学放射線医学講座
      松永 尚文 山口大学大学院医学系研究科
情報解析医学系学域放射線医学分野
      山下 康行 熊本大学大学院医学薬学研究部
放射線診断学部門

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