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Volume 8 No.2  August 2007
JMRI ■ JMRI
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編集後記

「MRI in Medicine 日本語版Vol.8, No.2」をお届けします。

今号は東京大学大学院医学系研究科放射線診断学の大友邦教授の編集によって、時代の流れに即した読み応えのある誌面となりました。大友教授と教室の先生方に感謝申し上げます。

MRIの診療では近い将来、超高磁場のMRIを活用する時代が到来しようとしています。今号では将来の発展の方向を示唆する15編の論文が取り上げられています。今後の基礎研究、臨床研究の参考になる論文ならびにコメントと云えます。特に、高磁場MRIにおける技術的応用の論文からは貴重な示唆が得られると考えます。

さて私は、今年3月から紹介型の一般病院に勤務しています。200床を有する病院で、MRI、CTが各1台ずつあり、放射線診療に活用されています。放射線科医としてこの病院に勤務してみて、MRIの臨床的重要性を改めて認識しています。

当院での1日の撮像件数は、MRIは10~15症例、CTは約15~20症例です。

MRIの適用となる疾患は、脊椎、子宮、前立腺、中枢神経、関節、頭頸部などが中心となります。これらの臓器の疾患では、MRIが第一の検査法で、CTや一般X線撮影は二次的な検査となることが多いようです。MRIなしには放射線診療が完結しないという印象です。MRIが第一の適用として使用される理由は、従来から強調されているように、コントラスト分解能が高く、横断像が得られ、分子画像や機能画像が撮像可能となることが挙げられます。

CTが診断に活用されている臓器は、胸部、肝臓、膵臓、腎臓、消化管などが挙げられますが、これらの臓器に対するMRIの応用は二次的なものとなります。最近の技術的進歩とあいまって、MRIおよびCTの役割が確立され、峻別されてきたように思われます。100床~200床の病院では、CT、MRI双方の装置による検査がなければ、放射線診療が完結しないことが多いように思います。

興味深いことに、当院ではCTは一般撮影と同様、予約なしで撮像され、予約が必要なのはMRIと一般透視撮影のみとなっています。いずれは、MRIも予約なしで臨床に活用される時代が来るように思えます。

今後更なる技術的な進歩によって、MRIの一般診療における役割が大きくなっていくことが予測されます。このことが、逆に基礎研究の必要性と臨床応用の重要性を増幅させてくれるものと考えます。MRI in Medicineの読者の研究が実り、この方向の発展がさらに大きくなることを祈念しています。

 

(熊本大学名誉教授 高橋 睦正)

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