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Volume 9 No.1  April 2008 左のボタンをクリックすると目次画面が表示されます。
日本語版 Volume9 No.1

監修・・・高橋 睦正

編集・・・杉村 和朗

熊本大学名誉教授

神戸大学大学院医学系研究科
放射線医学分野

MRM & JMRI
このサイトでは,JOURNAL OF MAGNETIC RESONANCE IMAGING(JMRI),MAGNETIC RESONANCE IN MEDICINE(MRM)誌よりセレクトされた論文を日本語版でご紹介しています。


MRI:病態生理に迫る
写真

神戸大学大学院医学系研究科放射線医学分野
杉村 和朗

春と秋が学会シーズンといわれていたが,段々と会合が増え,正月以外はどの季節でも学会や研究会が開かれるようになっている。雑誌も毎日のように届く学術誌に加え,Web公開形式変更前の当誌のような抄訳雑誌も送られてくる。余程トレンディな内容か目を引くタイトルでないと,なかなか会合に参加してくれないし,雑誌も手に取ってもらえない。そのような訳で数年に一度の論文選択の当番のときはプレッシャーを感じる。

さて,3T装置が世に出て2年になる。全国の状況は知らないが,地元兵庫ではMRI更新の多くが3Tでなされている。我々の施設でも3T装置に更新して1年経つが,利点を感じることは多くても使用を後悔することはほとんどない。躯幹部を含め標準機になってきた感がある。実際,論文や発表でも「3Tを用いた検討」というタイトルは頭部領域から徐々に減少している。予想どおり1.5Tから3Tへの移行が順調に進んでいるようである。

高磁場や超高磁場の機器を用いた研究は高S/N比を活かした画像やスペクトロスコピーに関するものが多い。今回選択した論文には新しいパルス系列を用いた研究がある。個人的に今後注目しているのはArterial Spin Labelingである。Perfusion,Diffusionに加えることで血液や体液の様々な動態を観察できる。生理学に新手法が加わったことは大変喜ばしい。

Diffusionでは,DWIBSという日本発の撮像法が腫瘍イメージングとして世界的に浸透している。他にSTIR法も有用な腫瘍イメージングとして報告されており,MRIによる腫瘍イメージングは重要な役割を果たしている。ただし,現時点では理論的背景は解明されたとはいえず,メカニズムや腫瘍イメージングとして定着しているFDG-PETとの使い分けなど,撮像法が開発された本邦でのより深い研究が望まれる。

論文選択のプレッシャーはあるが,読者にはMRI関係の論文を数ヶ月分まとめて目を通す最良の機会である。その度に急速な進歩を強く感じる。今回の選択が多くの読者の刺激となり新たな研究や臨床に関心を持つ契機となることを望んでいる。

 監 修    編集委員
高橋 睦正
熊本大学名誉教授   大友  邦 東京大学大学院医学系研究科
放射線診断学
      小澤 栄人 埼玉医科大学国際医療センター
中央放射線部
      杉村 和朗 神戸大学大学院医学系研究科
放射線医学分野
      高橋 昭喜 東北大学大学院医学系研究科
内科病態学講座
      福田 国彦 東京慈恵会医科大学放射線医学講座
      松永 尚文 山口大学大学院医学系研究科
情報解析医学系学域放射線医学分野
      山下 康行 熊本大学大学院医学薬学研究部
放射線診断学部門

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