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Volume 9 No.2  August 2008 左のボタンをクリックすると目次画面が表示されます。
日本語版 Volume9 No.2

監修・・・高橋 睦正

編集・・・高橋 昭喜

熊本大学名誉教授

東北大学大学院医学系研究科
量子診断学分野

MRM & JMRI
このサイトでは,JOURNAL OF MAGNETIC RESONANCE IMAGING(JMRI),MAGNETIC RESONANCE IN MEDICINE(MRM)誌よりセレクトされた論文を日本語版でご紹介しています。


画像診断への依存度の更なる増大に応えるために
写真

東北大学大学院医学系研究科量子診断学分野
高橋 昭喜

『MRI in Medicine 日本語版Vol.9 No.2』では,私の専門である神経放射線領域の論文を多めに選択させてもらった。JMRI からは2 型糖尿病における脳灰白質容積変化の検討,アルツハイマー病における拡散テンソル画像法,小児後頭蓋窩腫瘍の拡散強調画像とMR spectroscopyによる鑑別,乏突起膠細胞系腫瘍の遺伝子型による見かけの拡散係数(ADC) ,脳卒中実験モデルのMRI,発症前の家族性筋萎縮性側索硬化症における拡散異常を,MRM からはMR 高磁場スペクトロスコピー画像の最適化,神経膠腫における非造影脳血液量検出法(vascular-space-occupancy :VASO) MRI の試み,加齢変化の代替指標としての尾状核の容積・拡散テンソル評価を取り上げた。こうしてみると,拡散強調画像やMR spectroscopy 等の利用によって病態生理に迫ろうとする研究がいかに多いかが分かる。

体幹部では,JMRI からBLADE 法の体幹部応用,腎性全身性線維症,心筋梗塞実験モデルのMRI,心臓再同期療法(cardiac resynchronization therapy:CRT) 反応性のMRI 予測,MRMからは19F NMR spectroscopy による含フッ素化学療法薬の動態モニタリング,虚血心筋の生存性評価における遅延造影MRI とSPECT・FDG-PET との比較を選択した。既に拡散強調画像でのDWIBS 腫瘍イメージングは日本発のepoch-making impact と言えるが,今後は特に循環器領域でも日本からの発信を大いに期待したい。
さて,世の中では医療崩壊が叫ばれているが,放射線科医にも例外ではない。CT 装置は多列化が進み,MRI 装置もparallel imaging によって高速化が推し進められた。これに伴う業務量の増大による読影医の労働環境の劣化が危惧される。しかし臨床医学の画像診断への依存度の高まりは,逆に見れば画像診断を担当する放射線科には追い風ともみなせるし,この度の診療報酬の改訂もそれをサポートする内容であったといえる。
しかし追い風にあぐらをかいていてはならない。画像診断を担当するものとして,日進月歩の新しい装置や撮像法の開発に取り残されないために,そして患者さんの医療に貢献するために,日々の研鑽が大事である。その観点からも,この『MRI in Medicine 日本語版』が,MRIに関する新しい知見の集約であるJMRI,MRM にチャレンジする端緒になれば幸いである。

 監 修
   編集委員
高橋 睦正
熊本大学名誉教授   大友  邦 東京大学大学院医学系研究科
放射線診断学
      小澤 栄人 埼玉医科大学国際医療センター
中央放射線部
      杉村 和朗 神戸大学大学院医学系研究科
放射線医学分野
      高橋 昭喜 東北大学大学院医学系研究科
量子診断学分野
      福田 国彦 東京慈恵会医科大学放射線医学講座
      松永 尚文 山口大学大学院医学系研究科
情報解析医学系学域放射線医学分野
      山下 康行 熊本大学大学院医学薬学研究部
放射線診断学部門

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