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Volume 9 No.2 August 2008
JMRI ■ JMRI
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編集後記

『MRI in Medicine 日本語版Vol.9 No.2』を読者の手元にお届けする。本号では東北大学の高橋昭喜教授の編集によってご専門領域である神経放射線の論文を多く採用いただいた。拡散強調画像やMRSの臨床応用で興味ある論文の要約とコメントが掲載されている。高橋教授の巻頭言で医療崩壊と画像診断医の立場について,格調高いご高見を述べておられるので,お読みいただきたい。

MRI が臨床に普及し,広く用いられるに伴い,新しい撮像法,新しい技術が,次々に開発されている。その中で,最近注目を集めてきているのが,MRI を用いた全身のイメージングである。骨転移の診断や末梢動脈の狭窄閉塞性病変の診断のほか,筋骨格疾患,全身転移の検索などにも用いられてきている。One stop shopping ともいわれ,1 回の検査で,必要な情報をすべて得るという方法である。特に集団検診への応用が広がりつつある。

この新しいイメージング法には,いくつかの欠点も指摘されている。第一に,それぞれの領域ないし,部位で,すでに最適の撮像法が確立されており,この方法のみでは十分な情報が得られない可能性があるほか,撮像系列の選択などについても,配慮する必要がある。第二には,検診の受検者の場合には,誤った安心感を与えないかということである。それぞれの部位と疾患で必ずしも最善の検査法ではない可能性がある。第三には,無関係な疾患が発見された場合の対処法を十分に検討しておく必要があろう。第四には,集団検診などでの応用にあたっては,商業べースになる可能性も考えられる。

全身のイメージングはこのような欠点を持った撮像法であり,放射線科医が主導して,その適応を決めて,評価できる検査法に育てていく必要があろう。

 

(熊本大学名誉教授 高橋 睦正)

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